教会の諸式 教職授任按手式  教職按手式は、教会の規則に定められた者がこれを司式する。  単独で教職按手礼拝として行なうときは、以下の讃美唱、祈り、聖書日課を用いる。  教職按手礼拝の初めと終わりに讃美歌を歌ってもよい。  教職按手礼拝を通常礼拝に組み込んで行なうときは、礼拝式文L16信仰告白。に続いて行なう。  讃美唱  司)万軍の主よ。      会)あなたに信頼する人は幸いです。  司)彼らは力から力に進み、      会)シオンにおいて神々の神にまみえるでしょう。  司)あなたの家に住み、      会)常にあなたをほめたたえる人は幸いです。  司)ハレルヤ。讃美せよ、主のみ名を。      会)讃美せよ、主の僕らよ。  司)主の家に、わたしたちの神の家の庭に居並ぶ人々よ。      会)主を讃美せよ、恵み深い主を。喜ばしいみ名をほめ歌え。  祈 り  司)天と地と、その中にあるすべてのものを造られた神。    あなたの働き人が、大胆にみことばを語り、あなたの栄光とみ国を顕すことができるようにしてください。    あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められる    み子、主イエス・キリストによって祈ります。      会)アーメン  聖書日課   エレミヤ1:4〜10 ローマ10:14〜17 マタイ9:35〜10:12 初めに讃美歌を歌ってもよい。  1 紹 介  司)教会により、福音宣教の務めを委ねられる者として承認され、教職按手を受ける    氏を紹介します。  按手を受ける者は、指定された聖壇上に立つ。  2 特別の祈り 司式者は、聖卓に向かって祈る。  司)愛と恵みの神。    今、福音宣教の聖なる職務を委ねられるこの働き人を祝福してください。この働き人が、その職務を忠実に果たすことができるように助けてください。またその生活を通してあなたの栄光を輝かすことができるようにしてください。    主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン  3 みことば 司式者は按手を受ける者に言う。  司)愛する者よ、あなた(がた)は使徒たちの慣わしに従う按手と祈りによって、みことばと聖礼典との職務を委ねられようとしています。    この聖なる職務に関する、主イエス・キリストのみことばを聞きなさい。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」    わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子としなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」  4 勧め 司式者は続けて言う。  司)私たちの主イエス・キリストの名によって、あなた(がた)に勧めます。いかに大いなる宝があなた(がた)の管理に委ねられているかを、常に心に留めなさい。全能の神は、み子キリストの血で贖い取られた羊を牧させるために、あなた(がた)をその群れの監督者にお立てになりました。    あなた(がた)に牧会を委ねられる群れがキリストにある豊かな命を得、神を知る知識と信仰を持ち続けるように、その働きと努力を怠ってはなりません。  5 誓 約 司式者は次のことを尋ね、按手を受ける者は答える。  司)神の羊の群れの管理を委ねられた者は、主が再び来られる大いなる日に、主の前に言い開きをしなければなりません。主の来臨とそのみ国とを想いつつ、私は、全能の神と会衆の前で、あなた(がた)の決意を尋ねます。    あなた(がた)は、教会の職務につき、その務めを忠実に果たしますか。         答)「はい、神の助けによっていたします。」  司)あなた(がた)は、教会の信仰告白に従って、神のみことばを宣べ伝え、キリストの定めに従って、聖礼典を執行しますか。         答)「はい、神の助けによっていたします。」  司)あなた(がた)は、きよい生活と言葉によって、神の栄光を顕しますか。         答)「はい、神の助けによっていたします。」  按手を受ける者は各々、次のように言う。    再び来られて、生きている者と死んだ者とを裁かれる主イエス・キリストと全能の神の前において、私[ 氏 名 )は、主の恵みと助けによってこれらの聖なる職務を果たすことを約束いたします。アーメン。  司式者は、按手を受ける者に言う。  司)全能の神が、聖なる職務に召されたあなた(がた)を助け、恵みによって、あなた(がた)が始める業を、成就させてくださるように。アーメン 6 按 手 按手を受ける者はひざまずき、司式者及び按手を授ける者は、按手を受ける者の頭に手を置いて言う。  司)今、教会の権威によって、神の教会の職務と業を、あなたに委ねます。    主の聖霊を受けなさい。    父と子と聖霊のみ名によって。アーメン  按手を受けた者は言う。         答)「アーメン」 7 授 任 按手を受けた者は立ち、司式者は按手を受けた者の右手を取って言う。  司)神のみことばを宣べ伝え、聖礼典を執行する務めを受けなさい。  按手を受けた者に職務のしるし(ストール)を渡す。  按手を授けた者は各々、按手を受けた者に祝福の聖句を言ってよい。  8 特別の祈り 司式者は聖卓に向かって祈る。  司)憐れみ深い神、私たちの天の父。    あなたは愛するみ子を通して、福音のために働く者が増し加えられるように祈ることを命じられました。あなたの聖霊をこの働き人に与えてください。そして召されたすべての者と共に、この働き人が聖なる職務に忠実であり、すべての言葉と行ないによって、あなたの栄光とみ国に仕える者にしてください。    あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められる    み子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン 9 主の祈り 他で主の祈り。が用いられない場合、ここで唱える。  牧師就任式が引き続き行なわれる場合、牧師就任式2.のみことばに続く。  10 按手者への祝福 司式者は按手を受けた者に言う。  司)あなた(がた)が行って実を結び、その実がいつまでも残るために、主の祝福があなた(がた)の上にあるように。    主の平和のうちに行きなさい。  按手を受けた者は言う。         答)「アーメン」  11 祝 福  司)父と、子と、聖霊なる全能の神の祝福が、あなたがた一同と共にあるように。      会)アーメン  教職按手式が通常の礼拝に組み込んで行なわれたときは、礼拝式文の奉献の部。に続く。  聖餐式が行なわれたときは、新しく按手を受けた者は配餐者に加わる。 牧師就任式  牧師就任式は、教会の規則に定められた者がこれを司式する。  牧師就任式を通常礼拝に組み込んで行なうときは、礼拝式文L16信仰告白。に続いて行なう。  牧師就任式を別途に行なうときは、この式文を用いて単独に行なってもよい。その場合、式の初めと終わりに讃美歌を歌ってもよい。また式中、短い説教を行なってもよい。  1 紹 介 司式者は言う。  司)    教会の愛する兄弟姉妹よ、私はキリストの福音を宣べ伝える同労者である    牧師が、この教会の(主任・副)牧師に就任されるための司式の任を与えられました。  就任する牧師は、司式者が指定する聖壇上に立つ。  2 みことば 司式者は就任する牧師に言う。  司)この教会に就任するにあたって、次のみことばを聞きなさい。    御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えなさい。どんな場合にも身を慎み、苦しみを耐え忍び、福音宣教者の仕事に励み、自分の務めを果たしなさい。」  3 誓 約 司式者は就任する牧師に次のことを尋ね、就任する牧師は答える。  司)この教会に就任するにあたり、教会はあなたがこれらの聖なるみことばに導かれ、あなたに委ねられる務めと責任を、常に心に留めることを期待しています。    それゆえ全能の神と会衆の前で、あなたに尋ねます。    あなたはこの教会の(主任・副)牧師に就任し、またこの教区(地区)の諸教会と協力して忠実にその職務を行ない、福音宣教のわざに励むように努めますか。         答)「はい。神の助けによって責任を果します。」  4 就任の祝福 司式者は、就任する牧師を祝福する。  司)主は、あなたをこの教会の牧者として立ててくださいました。主はあなたの働きを祝し、務めを全うすることができるように助けてくださいます。         答)「アーメン」  5 誓 約 会衆は起立し、司式者は会衆に言う。  司)愛する兄弟姉妹よ、あなたがたは今、   牧師の厳かな約束を聞きました。今、私はあなたがたに尋ねます。あなたがたは主イエス・キリストによって、あなたがたのために与えられた牧者、教師として   牧師を受け入れ、主にある愛と尊敬と従順をもって従いますか。    もし、そうであるならば「はい。神の助けによって約束いたします」と答えてください。  会衆は答える。         答)「はい。神の助けによって約束いたします。」  6 宣 言 司式者は会衆に言う。  司)あなたがたは今、厳かな約束をしました。私は   牧師が、   教会の(主任・副)牧師として、正式に就任したことを宣言します。  7 特別の祈り 司式者は祈る。  司)全能の神。    あなたの恵みによって、この教会に牧師を与えてくださったことを感謝いたします。どうか、   牧師が忠実にその務めを果たし、みことばによってあなたの民が養われ、多くの魂が救いに入れられ、あなたの聖なるみ名が崇められますように助けてください。また、この教会の信徒を顧み、みことばで養い、愛と平和の絆で結び合わせてください。    あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められる    み子、主イエス・キリストによって祈ります。       会)アーメン  8 祝 福 司式者は祝福する。  司)主があなたがたを祝福し、多くの実を結ばせ、その実がいつまでも残るように。    父と子と聖霊のみ名によって。アーメン  礼拝の奉献の部。に続く。 教会常議員就任式  教会常議員就任式は、本教会・教団総会の礼拝で行なう。または就任時に行なう。  教会常議員就任式は、本教会・教団総会によって指名された者が、これを行なう。  司式者は就任する常議員の氏名を報告する。就任する常議員は司式者の指示する聖壇上に立つ。  教区・地区常議員就任式として行なわれるときは、上記に準じてこれを行なう。  就任式の初めと終わりに讃美歌を歌ってもよい。  会衆は着席する。  就任式が単独で行なわれる場合、司式者はみ名による祝福。をもって始める。  司)父と子と聖霊のみ名によって。      会)アーメン  1 みことば 司式者は就任する常議員に言う。  司)    教会・教団(教区・地区)、第  回総会において常議員に選ばれた兄弟・姉妹たち。それぞれの選ばれた任務に就くにあたり、へりくだった心でみことばを聞きなさい。    さて、わたしは長老の一人として、またキリストの受難の証人、やがて現れる栄光にあずかる者として、あなたがたの長老たちに勧めます。あなたがたにゆだねられている、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って、自ら進んで世話をしなさい。卑しい利得のためではなく、献身的にしなさい。ゆだねられている人々に対して、権威を振り回してもいけません。むしろ、群れの模範になりなさい。」  2 誓 約 司式者は就任する常議員に言う。  司)教会の常議員として召されたあなたがたは、全教会(全教区・全地区)のために重い任務に励み、次のことに務めなければなりません。    本教会・教団の憲法及び規則の定めによって行政を行ない、キリストのからだなる教会を建てるために、福音の宣教、愛による奉仕をなして、本教会・教会の目的を達成すること。  司式者は就任する常議員に尋ね、就任する常議員は答える。  司)全能の神と全教会の前で、あなたがたに尋ねます。    あなたがたはこれらの召された任務に就くことを承諾し、神を畏れつつ、その責任を果すことを約束しますか。         答)「はい、神の助けによって責任を果たします。」 3 就任の祝福 就任する常議員を代表する総会議長(教区長・地区議長)は司式者の前にひざまずく。  司式者は、就任する常議員を代表する総会議長(教区長・地区議長)の頭に手を置いて祝福する。  司)み名の栄えのために、知恵と力をもってその任務を忠実に行なうために、聖霊を受けなさい。  4 就任の宣言 司式者は就任する常議員、並びに一同に言う。  司)私は、これらの兄弟・姉妹が(  年 月 日より)第  回総会期の常議員に就任することを宣言します。  5 教会員への勧め 会衆は起立し、司式者は会衆に言う。  司)愛する兄弟姉妹よ。あなたがたが選び出した常議員は、今、神と教会の前でその任務に就くことを承諾しました。あなたがたはこれらの人々を尊び、これらの人々のために、願いと、祈りと、執り成しと、感謝とをささげなさい。  6 祝福の祈り 司式者は聖卓に向かって祈る。  司)全能の父なる神。    あなたの聖霊の導きによって、み心にかなう常議員を召し出してくださったことを感謝いたします。どうか選ばれた常議員を助け、励まし、その託された任務を全うさせてください。これらの常議員の奉仕を通して、あなたの教会の栄光があらわれるようにしてください。    教会を愛し、教会のためにご自身を献げられたみ子、主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン 7 主の祈り 教会常議員就任式が単独で行なわれる場合、ここで「主の祈り」を唱和してもよい。  8 祝 福 司式者は一同を祝福する。  司)父、み子、聖霊なる全能の神の祝福が、あなたがたと共にあるように。      会)アーメン 宣教師派遣式  宣教師派遣式は教会の規則に定められた者がこれを司式する。  宣教師派遣式を通常の礼拝に組み込んで行なうときは、礼拝式文16の「信仰告白」に続いて行なう。  宣教師派遣式を単独で行なうときは、次の讃美唱、祈り、聖書日課を用いる。  讃美唱    (一)  司)主はわたしの光、わたしの救い。わたしは誰を恐れよう。      会)主はわたしの命の砦。わたしは誰を恐れよう。  司)さいなむ者が迫り、わたしを食い尽くそうとするが      会)わたしを苦しめるその敵こそ、かえって、よろめき倒れるであろう。  司)彼らがわたしに対して陣を敷いても、わたしの心は恐れない。      会)わたしに向かって戦いを挑んで来ても、わたしには確信がある。  司)ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。      会)命のある限り、主の家に宿り、主を仰ぎ望んで喜びを得、その宮で朝を迎えることを。  司)災いの日には必ず、主はわたしを仮庵にひそませ、幕屋の奥深くに隠してくださる。      会)岩の上に立たせ、群がる敵の上に頭を高く上げさせてくださる。  司)わたしは主の幕屋でいけにえをささげ、      会)歓声をあげ、主に向かって讃美の歌をうたう。    (二)  司)ハレルヤ。讃美せよ、主のみ名を。      会)讃美せよ、主の僕らよ。  司)主の家に、わたしたちの神の家の庭に居並ぶ人々よ。      会)主を讃美せよ、恵み深い主を。喜ばしいみ名をほめ歌え。  司)主はヤコブをご自分のために選び、      会)イスラエルをご自分の宝とされた。  司)わたしは確かに知った。主は大いなる方。      会)わたしたちの主は、どの神にもまさって大いなる方。  司)天において、地において、海とすべての深淵において、      会)主は何事をもみ旨のままに行なわれる。  司)主は地の果てに雨雲を湧き上がらせ、      会)稲妻を放って雨を降らせ、風を倉から送り出される。  司)主はエジプトの初子を、人の子も家畜の子もことごとく撃ち、      会)エジプト中に、しるしと奇跡を送られた。ファラオとその家臣に対して。  祈 り  司)天の父なる神。    みことばの宣教に送り出されるあなたの僕を祝福してください。あなたのみ霊によって彼・彼女(ら)を強め、彼・彼女(ら)の蒔く主イエスの福音の種が豊かに実を結び、伝える者、それを受ける者が共に、あなたの栄光の国で喜ぶことができるようにしてください。    あなたと聖霊と共にただひとりの神であり、永遠に生きて治められる    み子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン  聖書日課 イザヤ52:7〜10 コリント(一)1:18〜31 マタイ28:18〜20  宣教師派遣式の初めと終わりに讃美歌を歌ってもよい。  宣教師派遣式を単独で行なう場合、司式者と会衆は次の応答をもって始める。  司)父と子と聖霊のみ名により。      会)アーメン  1 紹 介 司式者は言う。  司)主にある愛する兄弟・姉妹よ、主の命令と教会の委託により、世界宣教のために   の地での奉仕に召された    氏(師)を紹介します。        氏(師)を   の地の福音宣教に派遣するにあたり、使徒たちの慣わしに従い、祈って按手しましょう。  派遣される者は、指定された聖壇上に立つ。  2 みことば 司式者は、次の箇所を読む。  司)主イエスは宣べています。    あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。」    また、使徒パウロも記しています。    信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。『良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか』と書いてあるとおりです。」  3 勧 め 司式者は派遣される者に言う。  司)愛する兄弟N姉妹   よ。主の宣教の業に送り出される者は、送り出された地域の人々に神の愛を言葉と行ないによって伝えなければなりません。そのために常にみことばに深く聞き、それを心にとどめて、あなたの前に立つ人々と共に生きなければなりません。主はそのみことばに深く聞き、それを心に留める者を強め、その働きを常に励まし導いてくださいます。  4 誓 約 司式者は派遣される者に尋ねる。  司)今、主の福音を海外に広める聖なる職務に召されたあなた(がた)に、神と会衆の前で尋ねます。    あなたは、聖書とルーテル教会の諸告白、また教会の慣わしに従って、忠実に委ねられた務めに専念しますか。         答)「はい、神の助けによっていたします。」  司)あなたは、思いとことばと行ないのすべてで、出会うすべての人にキリストの福音を宣べ伝えますか。         答)「はい、神の助けによっていたします。」  5 按 手 司式者はひざまずいた派遣される者の頭に手を置いて宣言する。  司)   よ、あなたを   への宣教師、福音の使者として、派遣します。父と子と聖霊のみ名によって。アーメン  6 列席者の祝福 列席の按手者は各々、派遣宣教師の頭に手を置いて祝福する。  7 派遣のことば 司式者は派遣宣教師に言う。  司)あなた(がた)は行って実を結び、その実がいつまでも残るために、主の祝福があなた(がた)の上にあるように。主の平和のうちに行きなさい。  按手を受けた者は言う。         答)「アーメン」  8 支援の勧め 会衆は起立する。  司)主にある愛する兄弟姉妹に勧めます。神の召しに応え、   への宣教師として任命され、派遣される敬愛する   氏(師)を絶えざる祈りとささげものをもって支えてください。  9 祈 り 司式者は祈る。(他の祈りを加えてもよい)  司)愛と恵みの神。    今、福音宣教の聖なる職務を委ねられ、送り出されるこの働き人を祝福してください。この働き人が、その職務を忠実に果たすことができるように助けてください。またその生活を通してあなたの栄光を顕すことができるようにしてください。    主イエス・キリストのみ名によって祈ります。アーメン  10 主の祈り 他で「主の祈り」が用いられない場合、ここで祈る。  11 祝 福 司式者は列席者一同を祝福する。  司)父と子と聖霊なる全能の神の祝福が、あなたがた一同と共にあるように。      会)アーメン 教会役員就任式  教会役員就任式は、当該教会牧師がこれを司式する。  教会役員就任式が礼拝で行なわれるときは、信仰告白。に続いて行なう。  司式者は就任する役員の氏名を呼び、役員は指定された聖壇上に立つ。  会衆は着席する。  初めに讃美歌を歌ってもよい。  1 みことば 司式者は就任する役員に言う。  司)愛する者たちよ、あなた(がた)が召された教会の役員の職務に関するみことばを聞きなさい。    十二人は弟子をすべて呼び集めて言った。わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。わたしたちは祈りと御言葉の奉仕に専念することにします。」  2 勧 め 司式者は就任する役員に言う。  司)教会役員の任務を聞きなさい。    キリスト者はだれでもきよい生活と交わりをすべきことは当然ですが、教会の役員として召された者はなおさら、言葉と行ないのすべてにおいて信徒の模範となり、また牧師を助けて、次のことに務めなければなりません。     神の家の礼拝が、定められた時に行なわれるように留意すること。     神のことばが、教会の信仰告白に従って正しく宣べ伝えられるように留意すること。     聖礼典が正しく執行されるように留意すること。     宣べ伝える者が、教会の定めに従って正式に承認された者であることを守ること。     病める者、助けを必要とする人々に対して配慮すること。     教会の規律を保ち、教会員相互の調和を図ること。     教会の財産を管理し、その他の必要な事務を適切に処理すること。     過ちを犯した者を訓戒し、改悛しない者を教会の戒規に付すこと。     さらに率先して、教会の成長のために努力し、国内及び国外にわたる神の国の発展を推進すること。  3 誓 約 司式者は就任する役員に尋ね、役員は答える。  司)全能である神と会衆の前で、あなた(がた)に尋ねます。    あなた(がた)は、この役員の任務に就き、教会の規則およびその方針に従って、神を畏れつつ忠実にその任務を果たしますか。もしそうであるならば「はい。神の助けによって約束いたします」と答えなさい。         答)「はい、神の助けによって約束いたします。」  4 就任の祝福 司式者は就任した役員を祝福する。  司)あなた(がた)を、この教会の奉仕のために召してくださった天の父なる全能の神が、み名の栄光のために、あなた(がた)に知恵と力を与え、その任務を忠実に行なわせてくださるように。  5 祈 り 司式者は聖卓に向かって祈る。  司)天の父なる神。    あなたが私たちの教会の奉仕のため、役員を召し出してくださったことを感謝いたします。これらの役員に、霊的な賜物を豊かに与え、忠実にその任務を果たすことができるようにしてください。この教会を祝福し、信徒の信仰と交わりを強め、み名の栄光を顕す者にしてください。またこの教会だけでなく、あらゆるところでみ国を推進してください。    あなたのみ子、主イエス・キリストによって祈ります。      会)アーメン  6 役員への勧め 司式者は就任した役員に向かって言う。  司)愛する者たちよ、「動かされないようにしっかり立ち、主の業に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」  7 教会員への勧め 会衆は起立し、司式者は会衆に向かって言う。  司)教会の家族であるあなたがたに勧めます。    役員として選ばれたこの兄弟・姉妹の働きのために祈り、心をひとつにして神の国のために尽くしてください。  8 祝 福 司式者は祝福する。  司)主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。      会)アーメン 教会奉仕者就任式  教会奉仕者就任式は、当該教会牧師がこれを司式する。  教会奉仕者就任式が、礼拝で行なわれるときは「信仰告白」に続いて行なう。  教会奉仕者は、奏楽者、教会学校教師などの他、教会の特定の奉仕に従事する者で、教会の秩序に従って任命された者。  初めに讃美歌を歌ってもよい。  会衆は着席する。  司式者は教会奉仕者の氏名、職務を紹介し、紹介された教会奉仕者は司式者の指定する聖壇上に進む。  1 みことば 司式者は教会奉仕者に言う。  司)愛する者よ、あなた(がた)は私たちの救い主イエス・キリストの聖なる教会の奉仕の業に召されました。    今、次のみことばを聞きなさい。    賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。」  司式者は教会奉仕者が携わる任務、職務について奨励をしてもよい。  2 誓 約 司式者は教会奉仕者に次のことを尋ね、教会奉仕者は答える。  司)神と会衆の前で、あなた(がた)に尋ねます。    あなた(がた)は、召された任務につき、主イエス・キリストの教会の働きと奉仕のため、責任を忠実に果たすことを約束しますか。もしそうであるならば「はい。神の助けによって約束いたします」と答えてください。         答)「はい、神の助けによって約束いたします。」  3 就任の祝福 司式者は教会奉仕者を祝福する。  司)召された任務を果たすため、聖霊を受けなさい。 4 教会員への勧め 会衆は起立し、司式者は会衆に言う。  司)教会の家族であるあなたがたに勧めます。        に就任された兄弟・姉妹の働きを支え、その業が全うされるよう祈り励ましてください。  5 特別の祈り 司式者は聖卓に向かい、祈る。  司)父なる神。    主のわざのために兄弟・姉妹を召し出してくださったことを感謝いたします。この兄弟・姉妹がなすべきことを悟り、それを成し遂げることができるようにみ霊の賜物を与えてください。また召された者が互いに労を負い、共にみ国の祝福に与かることができるようにしてください。    み子イエス・キリストによって祈ります。      会)アーメン  6 祝 福 司式者は祝福する。  司)主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。      会)アーメン  礼拝の「奉献の部」に続く。