コピー機と印刷機の使い分けについて
教会等で、印刷機とコピー機両方が置かれていることがあります。
両方とも、「元は1枚の原稿を複製する」という点では同じ。
でもこの2つ、大きく違う点があるんです。
それは、印刷機は大量印刷用、コピー機は少数印刷用、ということです。
具体的には、随分お値段が変わってきます。
結論から言うと、「10枚くらいまではコピー機で、それ以上なら印刷機で」ということになります。
細かい金額などは条件次第で大分変わってくるのですが、
極めて大まかに言うならば、
印刷機: 製版1回40円 印刷1枚1.5円
コピー機: 印刷1枚 5円(モノクロの場合。カラーだと30円くらい)
これくらいの計算になるかと思います。
コピー機と印刷機の違いを例えるならば、
コピー機: 1枚1枚手書きで写す
印刷機: スタンプを作って、それで複製してゆく
という感じです。スタンプを作るにはコストがかかります。でも、一回作れば、同じものがたくさん作れます。だから、印刷機は大量印刷に向いています。
一方、1枚1枚写して行く場合、少ない枚数ならばスタンプを作るより簡単ですが、写す枚数が増えたらその分だけ比例して大変になります。なので、コピー機は少ない部数の印刷に向いています。
たとえば、1枚の原稿を複製する場合、さきほどの金額で計算すると
印刷機: 41.5円
コピー機: 5円
となります。これなら、コピー機を使った方が良いのは間違い在りません。
では、10枚複製するならどうでしょう。
印刷機: 55円
コピー機: 50円
おっと、随分値段の差が縮まってきました。
今度は、20枚にしてみましょう。
印刷機: 70円
コピー機: 100円
こうなると、印刷機の方が安くなります。
それでは、100枚だとどうなるでしょう。
印刷機: 190円
コピー機: 500円
結構な差になります。
では、1000枚刷るとしたら、どうでしょうか。
印刷機: 1540円
コピー機: 5000円
この枚数になると、間違ってもコピー機を使ってはいけません。
というわけで、最初に言った通り、「10枚くらいまではコピー機で、それ以上なら印刷機で」ということになるわけです。
ちなみに、値段がほとんど変わらないと思う場合は、コピー機の使用がお勧めです。
何故なら、製版で失敗すると40円かかるけれども、コピー機なら失敗しても5円ですむからです。
同様の理由で、印刷機自体にも種々の編集機能がついていますが、これを使うよりもPCやコピー機で原稿を完成させてから印刷機にかけた方が良いでしょう。
以上、コピー機と印刷機の使い分けのお話しでした。
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